千葉県の滝一覧リスト (Ver5.2)  最新更新2011・01・13            トップへ

 ---目次---
  ●安房地方南部西部の滝  44滝 館山市・丸山町・鋸南町など(平久里川、丸山川、保田川など)
    20101126 鍋淵滝、釜淵滝等修正追加、1129 乙沢滝・その下流の滝、温石川の滝修正追加
  ●安房地方北東部の滝  21滝 鴨川市・天津小湊町南部の滝(加茂川、待崎川、袋倉川など)
  ●上総地方西部の滝  34滝 富津市の滝(白狐川・湊川の滝)
  ●上総地方中部の滝  39滝 君津市+天津小湊町北部の滝(小糸川・小櫃川の滝)
  ●上総地方東部・北部の滝  29滝 市原市・夷隅郡・長生郡の滝(養老川・夷隅川・一宮川ほか)   
  ●下総地方の滝    10滝
  ●大破・枯渇・消滅した滝 38滝(上記の174滝のうち、痛んでいる滝を別に表にしました)
 滝の様子欄に、ヒルの出没につき記入しました。(書いてなくてもいるかもしれません)。
<はじめに>
以前、滝の情報館というHPに、千葉県の滝リストを提供し、掲示されていたようですが、最近見ると休館していて、見られなくなっていました。
千葉県内の滝一覧を知りたいという要望も多いので、中途の状態のものですが、ここに掲げます。
なお、このリストの滝の総数は174滝ですが、千葉県の滝人間、木平氏、菅原氏、並木氏、杉氏らの努力により、40滝ぐらいの新滝がさらに発見されています。これらの情報は、Ver6に回したいと思います。
特に意味のない画像、日本のどこかの滝(公園の人工滝みたいだが)
  素材集より
<この表を見て滝を見に行くという人に>
● 房総の滝は観光化されている少数の例外を除いて、整備された道はありません。土地の人に道を聞き、最低2万5千分の一地形図を持って、本格的沢登りのつもりで行かないと危険です。
● 季節は春と秋が良い。新緑がきれいです。雨が1日降り続いた後に行かないと水量が少なくてがっかりする滝が多い。

<滝一覧に掲載した滝とは>
 滝の地学で、滝とは、「河床の段のこと」と定義し、その線で、滝一覧に載せました。
ただ、世の中には滝もどきの段がたくさんありますので、補足します。
● 段を落ちる水流が、自然の川、湧水であることを条件とします。用水路など自然じゃなくなった水流はたくさんあり、それが自然の崖や、人工の崖から落ちている滝もどきの滝はたくさんあります。これは一覧には入れてありません。
 たとえば、粟又滝の遊歩道など沿いには、この手の滝がたくさんあり、観光用の名前がついていますが、そうゆうものは省きました。 ただし、花輪の滝、国見の滝のように、地誌類に名前のあげられているものはだしました。
 この種の「滝もどきの滝」は一見立派なのですが、洪水時に砂礫が流れることがなく、水しか流れないので、滝面の微地形等も未発達で、本来の滝と地形が異なっていますので。
 川廻しの滝は、河床の段は人工ですが、水流が自然のものですので一覧に入れてあります。
● 水流が常時ある程度あることを条件とします。普段水が無いいわゆる涸れ滝は省きました。また、普段は水がチョロチョロ程度の流域が小さく大雨が降らないと水量が無い滝も省きました。これまで入れると数は無限になってしまいます。台風の大雨の時には、それこそ、山肌のすべての沢が滝と化します。ですが、一覧で取り上げている常時水流のある滝は、そうゆう一時的な滝とは地形が異なっていますので一緒にしないことにします。
● 懸谷型の滝は、この表に入れなかった滝、あるいは、未発見の滝がまだいくらもありますが、やりだすときりがないので、水量の多いもののみに絞りました。
● 下総地方にある、「滝を作るのが目的で導水して作った人工の滝」については、水が自然の湧水である場合には掲げました。公園の造園のための滝や、寺社にある水行のための滝は入れてありません。
● 消滅した滝を入れました。現在行っても人工化されたり、産廃で埋められてしまったり、ダムで水没してしまったりしていて、消滅してしまっている滝も表にいれてあります。これだけの滝が破壊されてしまったということを知っていただくためです。
● 滝の所在を教えてくださった方々へ、私が調査に行けなかったので、データがかけず一覧に入れてない滝が10個ぐらいはあります。ごめんなさい。
特に意味のない画像、外国のどこかの滝
素材集より


面滝、馬蹄形型、幕瀑、壁状、滝壷あり、地質不明 ですね。
<その他の注記>
●瀑布帯についても記述しました。瀑布帯には普通名前が無いので「□□滝の瀑布帯」 と記述し、その本滝が「□□滝」ということになります。
 例:富津市の白糸滝の場合だと、白糸滝の瀑布帯、下滝2段4m、本滝7m、上滝1mの3つの滝となり、白糸滝は本滝+上滝ということになります。
 滝のbテけは、厳密にやれば、白糸滝の場合滝が3個あることになりますが、本滝以外の上滝、下滝は普通物の数に入らないので数えないことにします。原則として滝の数は本滝の数となります。
●滝面の分類名称を付けました滝面の分類は、永瀬氏の提唱した用語が滝の愛好者に広く使われているようですが、私の考えとは異なりますので、使用していません。
 滝面の2大別の面滝、線滝
 滝の平面形の壁型、張出型、複合型副滝□□ □□→直線溝、掘出し溝、隠れ溝、歐穴型 など
 滝の断面形の 直下型、急傾斜、緩傾斜、など。→
 滝壷の有無
 岩質 房総では、泥岩、砂泥互層、礫岩等
 構造 房総では順層か逆層かが重要ですね。あと断層系等の弱層 などです。

 これらの成因的な用語のほかに、景観用語として、以下の用語を作ってみました。
 面滝の区分:幕瀑、壇瀑、帯瀑、条瀑(滝の高さと幅の縦横比の景観で分けます)、
 なお、断面形の記述に、景観を重視すれば、階瀑として段の数とその違いを記述すべきでしょうが、
大変なのでやめました。 
 →後日、実例集を追加して、分かりやすくしたいと思います。今回は手が回らなかったので、意味不明の
記述になっていると思いますがお許し下さい。

●滝面の地層名をつけました。人工の滝のように意味無い場合はついてません。
 未調査の場合は推定です。
●到達難易度をつけました
 斎藤彰男『岡山の滝』1991のアイデアを借用して作成しました。
  難易度の定義
1:マイカーで滝脇近くまでいける(注意、観光バスではない)
2:整備された道があり滝下までいける。
3:踏み跡があり滝下までいける。
4:やさしい川歩きで滝下までいける
5:やや困難な下滝を登ったり、淵をへずったりして滝下までいける。
6:困難な滝登りや高巻きをしないと滝下までいけない。
7:滝下には普通ではとてもいけないからやめた方がよい。ハシゴや装備を持ち   込む必要あり。 ただ、遠望するだけならなんとかなる。
●各郡の郡誌の記載(大正年間に刊行されたものです)のある滝は、その文章をつけました。
 私が見つけた滝もありますが、私は探索方面には不熱心なので、ほんの少しです。
滝の名前の記載方法
滝の名前は、口承でしか伝わらないことが多く、今では名前が分からなくなってしまった滝がたくさんあります。地名として滝の名前は地域の川のシンボルとして保存すべき地域の文化財なのですが、残念なことです。少なくとも、勝手に名前をつけたりすることは止めましょう。
 この表では、滝の名前として、
1、過去の文献に記述された名前 
2、文献が無い場合は地元で言われている名前
3、滝の名前がなく所在地点の小字をつけて□□の滝と言われている場合
4、□□川の大滝といった、本来の名前でなく登山者の使っている名前や他村の人が呼んでいた名前が一般化してしまっている場合
 の順で名付けています。最近つけられた観光用滝名は、原則として使用していません。

  滝一覧先頭へ     トップへ