上総地方東部・北部の滝 29滝 滝一覧topへ トップへ
市原市・夷隅郡市・長生郡市の滝、川は、養老川、夷隅川、一宮川など
連番 | 遷急点名 | 瀑布帯内の主な滝 | 水系 | 所在地 | 落差 | 種類 | 滝面種別 | 滝の様子 | 地層名称 | 難易度 | 郡誌等の記載 | 損傷 |
74 | 石神不動滝 | 養老川 | 市原市石神 | 2連4.8m | 川廻しの滝? | 面滝 2連の壇瀑 壁状 直下型 滝壷あり。 砂がち砂泥互層 緩い逆層 | 川廻しによる滝の可能性が高い。 | 上総層群梅ヶ瀬層 | 3 | (並木健祐氏提供) 同村大字石神字森下にあり、高さ三丈、濶さ四尺にして下流は養老川に入る。 |
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75 | 小便滝(裏見滝) | 養老川 | 市原市折津 | 12m | 懸谷の滝 | 線滝(人工改変) | 落ち口が人工改変され、普段は水量ナシ | 上総層群梅ヶ瀬層 | 3 | 大雨増水時 木平 勉氏提供 同村大字折津に在り、山渓より溌する細流此處に來り道路を遮りて直下す、高さ四丈、濶さ一尺に盈たす。水勢増すときは恰も虹の如く、養老川の封岸に飛下し船筏其の裏を往來す。 |
●水量激減、枯渇 | |
- | 大久保不動滝の瀑布帯 | 養老川 | 市原市大久保 | 支流の懸谷遷急点。比高11m。 | 本滝(7.4m)上滝(3.5m)の2つの滝よりなる。 | 市原郡白鳥村大字大久保字乗越に在り、二層の瀑布を為す、上層高さ六尺・下層五丈、濶さ共に五尺にして下流は養老川に注ぐ。 | ||||||
76 | (同上 本滝) | 大久保不動滝 | 養老川 | 市原市大久保 | 2段7.4m | 懸谷型の滝 | 面滝 帯瀑 壁状 直下型 泥がち砂泥互層 緩い逆層 | 上滝に登るため本滝を巻く際には注意せよ。 | 上総層群国本層 | 3 | ||
77 | 老川不動滝 | 養老川 | 大多喜町小田代 | 6.1m | 懸谷型の滝 | 面滝 帯瀑 壁状(滝面頂部複合型化) 急傾斜 滝壷あり 泥岩層 緩い逆層 | 本滝(6.1m)上滝(0.6m)よりなる。上流は人工改変。 | 上総層群太田代層 | 4 | 木平 勉氏提供 夷隅郡老川村大字小田代字坂上に在り、高さ二丈許、大字面白及び西畑村大字伊保田の山間より溌する諸渓水湊合して此處に懸る、其の状白簾を垂るヽが如し、瀑上に不動堂あり、下流は養老川に入る。 |
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78 | 遠矢崎の滝 | 養老川 | 大多喜町塚越 | 2.5m | 川廻しの滝 | 面滝 壇瀑 壁状 階段状 滝壷あり。泥がち砂泥互層(異常堆積層) 緩い逆層 | 養老渓谷弘文洞の川廻しの段が後退したもの | 上総層群太田代層 | 3 | - | ||
79 | かっか滝(小沢又の滝) | 養老川 | 大多喜町小沢又 | 7m | 支流型の滝 | 面滝 帯瀑 壁状 直下型 滝壷あり。泥岩層 逆層 | 観光開発されている。通称 命の滝 小沢又の滝、他に3つ人工(用水路余水吐)の滝あり。 ヒル注意 |
上総層群黄和田層 | 2 | |||
80 | 深沢の滝 | 養老川 | 大多喜町小沢又 | 3段11m | 支流型の滝 | 面滝 帯瀑 壁状 緩傾斜。 砂がち砂泥互層 順層 | ヒル注意 | 4 | 大西慎二氏提供 |
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81 | 滝沢の滝 | 養老川 | 大多喜町栗又 | 12m | 懸谷型の滝 | 面滝 帯瀑 複合型副滝滝壷型 急傾斜。泥岩層 緩い逆層 | 観光開発されている。上流に川廻し滝2ヶあり ヒル注意 滝を観る情報 |
上総層群黄和田層 | 2 | |||
82 | 高滝(粟又の滝) | 養老川 | 大多喜町栗又 | 30m | 本流型の滝 | 面滝 帯瀑 壁状 緩傾斜 滝壷あり 泥岩層 順層 | 観光開発されている。通称 粟又の滝、養老の滝 ヒル注意 滝を観る情報 |
上総層群黄和田層 | 2 | 同村大字粟又に在り、養老川の流此處に至りて一大瀑布となる、高さ約三十丈、濶さ十丈とす。瀑上一巖あり水中に峙立す、高さ二丈、周圍六丈餘にして岩雄の峰と稱す、水之を圍みて下る、瀑下潭深きこと數尋、雨岸壁立して老樹陰欝たり、増水のときは霧を飛ばし雲を生じて其の響轟々數里の外に聞え、眞に壯觀を極む、實に本州第一の瀑布たり。古來本郡及び市原郡に於ける養老川上流の村落二十餘村を總稱して高瀧と云へるは此の瀑布あるに由る。 |
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- | 横山大滝の瀑布帯 | 夷隅川 | 大多喜町横山 | 比高15mほどの水源近くにある遷急点。 | 水量が多いのは地下水流出によると思われる。 下滝(1.5m)本滝(6m)上滝1(1m)上滝2(4.5m)よりなる | 夷隅郡上瀑村大字横山に在り、高さ一丈六尺餘、濶さ一尺許、數絛に分れて落下す、此の地幽邃にして最も避暑に適す。 | ||||||
83 | (同上 本滝) | 横山大滝 | 夷隅川 | 大多喜町横山 | 2段8m | 源流型の滝 | 線滝 未調査 | - | 上総層群梅ヶ瀬層 | 6 | (並木健祐氏提供) |
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84 | (同上 上滝) | 男滝 | 夷隅川 | 大多喜町横山 | 4m | 源流型の滝 | 人工(線滝 壁型を人工改変) | 滝の落ち口を人工改変。滝壷も埋め立てられ、信仰霊場として改変。 | 上総層群梅ヶ瀬層 | 1 | ●大破 | |
85 | 無名の滝 | 夷隅川 | 大多喜町横山 | 3.6m | 支流型の滝 | 面滝 帯瀑 壁状 直下型。 泥がち砂泥互層 緩い逆層 | 横山大滝のある沢の中流、支流合流点にある。 | 上総層群梅ヶ瀬層 | 3 | 木平 勉氏提供 |
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86 | 黒原不動滝 | 夷隅川 | 大多喜町黒原 | 2連4m | 本流型の滝 | 面滝 壇瀑 壁状 直下型 滝壷あり。泥がち砂泥互層 緩い逆層 | - | 上総層群黄和田層 | 3 | |||
87 | 瀬越滝 | 夷隅川 | 大多喜町弥喜用 | 9m | 支流型の滝 | 面滝 帯瀑 壁状滝面頂部複合型化 直下型 滝壷(埋没)あり。泥岩層 緩い逆層 | 滝崖崩壊で滝壷埋没。 上滝1.5mと本滝7.5mの2連の滝 | 上総層群黄和田層 | 3 | 同村大字彌喜用の東方に在り、高さ三丈餘、平時には水甚た少なけれども降雨の際は水勢頗る大となる。 |
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88 | 三滝 | 夷隅川 | 勝浦市佐野 | 約6m | 本流型の滝 | 不明(人工改変) | 「さんたき」と読む。ダムに改変。 | 2 | 夷隅郡總野村大字佐野の西方に在り、夷隅川の流此處に來り二層三絛の瀑布と為る、上層を一瀧と名つけ高さ三丈五尺、濶さ十五丈、下層は二絛と為りて駢下す、右を二ノ瀧と云ひ高さ一丈八尺、濶さ十五丈、左を龜ノ穴瀧と稱し高さ一丈八尺、濶さ十二丈あり、總稱して三瀧と云ふ頗る壯觀なり。瀑布の下深潭湖の如く、鯉・鮒多く棲息す、材木を運搬する者此處に於て筏を結び之を流下す。水中四岩あり、各高さ一丈五尺、方六尺許、水を出づること數寸にして四目状に並列す、之を四石と名づく。里人云ふ、石上に登れば石の沈むを覺ゆ、河水増減有るも水の上に石の出づること古來一の如しと。 |
●大破 | ||
89 | 内梨滝の瀑布帯 | 内梨滝 | 夷隅川 | 大多喜町平沢 | 3m×4 | 河川争奪による滝 | いずれも、面滝 壇瀑 緩い逆層 滝の新情報参照 |
平沢川を内梨沢が争奪。比高約15mの遷急点。ほぼ同規模の各3mの4つの滝よりなる瀑布帯。最上位の滝は並木氏が発見。 | 上総層群黄和田層 | 3 | 内梨3の滝 夷隅郡西畑村大字平字澤の有池娜思谷に在り、此の地は幽谷にして左右の斷岩削るが如し。瀑布三あり、一ノ瀧は高さ一丈五尺、二ノ瀧は高さ一丈、三ノ瀧は高さ一丈六尺にして共に濶さ五尺許あり、下流は夷隅川の支流に入る。 |
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90 | 箕滝 | 夷隅川 | 大多喜町平沢 | 5m | 本流型の滝 | 未調査 | 未調査 | 上総層群黄和田層 | 3 | 木平 勉氏提供 |
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91 | 田代滝 | 夷隅川 | 大多喜町田代 | 10m | 曲流短絡による滝 | 面滝 帯瀑 壁状 直下型 滝壷あり。泥岩層 緩い順層? | - | 上総層群黄和田層 | 3 | 同村大字田代字薮に在り、田代及び大字弓木の渓間より溌する水流此處に來りて飛瀑と為る、高さ七丈、濶さ九丈餘にして兩岸の岩石聳峙し頗る壯觀なり、下流は長崎川となりて夷隅川に入る。 | ||
92 | 灘滝 | 夷隅川 | 大多喜町紙敷 | 2連3.5m | 支流型の滝 | 上滝・本滝よりなる連瀑瀑布帯。 上滝:1.5m面滝壁状急傾斜砂泥互層。 本滝:2.0m2段面滝複合型2条副滝直下型砂泥互層 |
「なんたき」と読む。 川廻しされ、上滝は支流の水のみ落ちる。 |
上総層群太田代層 | 3 | 同村大字紙數字鳥井崎に在り、高さ一丈二尺、紙數川の本流此處に來りて飛瀑となる、 | 川廻しにより水流変化。橋が通り景観破壊。 | |
93 | 南白滝 | 夷隅川 | 大多喜町紙敷 | 約3m | 支流型の滝 | 未調査 | 未調査。「なおたき」と読む。 | 上総層群太田代層 | 3 | 同支流に南向瀧あり、高さ九尺許 |
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94 | 雨降滝 | 夷隅川 | 勝浦市荒川 | 5m | 川廻しの滝 | 面滝 帯瀑 壁状 直下型 滝壷あり。泥岩層 緩い順層 | 六ツ雁滝ともいう。江戸時代の川廻しによる。 滝を観る情報 |
上総層群黄和田層 | 3 | 夷隅郡上野村大字荒川に在り、高さ一丈餘、濶さ二丈五尺にして房總國境の渓水湊合し來りて此處に飛下し、流末は北方大字貝掛に入る。 |
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95 | 薬師滝 | − | 御宿町浜 | 15m | 海食崖による滝 | 線滝 大改変。 | 現成海食崖にかかる。人工改変により消滅。 | 上総層群黄和田層 | 2 | 消滅前の姿 夷隅郡御宿町大字濱に在り、源を字堂上に溌し、薬師山より飛下して直に海に入る、高さ七丈、濶さ二尺許なり。絶壁の中腹に薬師堂あり、隧道を穿ちて賽路となす。 |
●消滅 | |
96 | 不動滝 | 一宮川 | 睦沢町上之郷 | 約3m | 平野型の滝? | 改変 | 江戸時代、堰造成のため改変。 | 上総層群笠森層? | 2 | 吉野利春(1981)女ヶ堰周辺考;総南博物館報−特集−、p21ー25 | ●大破 | |
97 | 雄滝 | 一宮川 | 長柄町山根 | 15m | 支流型の滝 | 線滝 壁状 急傾斜 。泥岩層 水平(消滅) | 河川争奪の可能性もあり。最近廃棄物埋立て場となり、雄滝は消滅。 | 上総層群笠森層 | 2 | 同村大字山根字梅の木にあり、飛泉二絛に分れ、左を雌瀧、右を雄瀧とす、高さ各五丈ありて濶さは雌六尺・雄一丈二尺なり、下流は大字國府里を經て眞名川に入る。 | ●消滅 | |
98 | 雌滝 | 一宮川 | 長柄町山根 | 15m | 懸谷型の滝 | 線滝 (未調査)直下型 | 最近廃棄物埋立て場となり、下部埋没。 | 上総層群笠森層 | 2 | 同村大字山根字梅の木にあり、飛泉二絛に分れ、左を雌瀧、右を雄瀧とす、高さ各五丈ありて濶さは雌六尺・雄一丈二尺なり、下流は大字國府里を經て眞名川に入る。 | ●大破 | |
99 | 鐘滝 | 一宮川 | 長柄町船木 | 11m | 河川争奪による滝 | 線滝 直下型(消滅) | 水量少、最近廃棄物埋立てで消滅 | 下総層群金剛地層市野々砂泥互層 | 2 | 長生郡長柄村大字船木字瀧の谷に在り、高さ三丈五尺、濶さ五尺、懸崖の状釣鐘に似て清泉其の崖頭より飛下し頗る奇觀なり。又別に大瀧(船木大滝)あり、高さ二丈餘、濶さ四尺とす。 |
●消滅 | |
100 | 船木大滝 | 一宮川 | 長柄町船木 行き方はここ |
3段10m | 河川争奪による滝 | 線滝 直線溝状 直下型 泥がち砂泥互層 緩い逆層 | 村田川を一宮川が争奪。 | 下総層群金剛地層市野々砂泥互層 | 7 | 最下段、撮るのが命がけ 君島安正氏提供 |
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101 | 南玉不動滝 | 南白亀川 | 大網白里町南玉 | 6m | 人工の滝 | 人工 | 泉から導水して滝の行場に作成。町指定文化財。 滝を観る情報 |
上総層群笠森層 | 2 | 山武郡郷土誌『南玉の瀧 南玉の瀧は山邊村南玉清岸寺の境内、絶壁の間に懸り、高さ一丈八尺、とうとうたる音響常に絶ゆる事なし。前面に一小池を控え、眺望佳なるを以て、杖を曳くもの多く殊に夏時暑を緑陰の下に避けて一日の清遊を試みるに宣し。』 |
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102 | 小中大滝 | 南白亀川 | 大網白里町小中 | 7m | 河川争奪による滝 | 線滝 直線溝状 直下型 泥がち砂泥互層 緩い逆層 | 小中池公園の遊歩道ができる予定。 小中池からは通行止。上流から降りるとそのうち遭難者が・・ 滝を観る情報 |
上総層群笠森層 | 6 | (並木健祐氏提供) |