実は、地形学の用語ですら、滝の用語というのはほとんどありません。また、一般の滝のHPや滝の本では、きちんとした用語は使われていませんね。
というわけで、滝の地形を記述するために、まず用語から、自作しなければなりませんでした。その結果、このHPでの滝の用語は、滝おやじの作成したものが多く、どの地学辞典にも出ていないので、通して読んでいない方には意味が取れない所が多々あるだろうと思っていました。
そこで、用語の定義と説明を作り、なるべくHP内でのリンクをつけていきたいと思っています。
その手始めに、用語集を整理再編しました。
長年掛かっているので、用語の数はたくさんありますが、現実の事象を概念化しただけの言葉が大部分ですので、滝を見て回っている方なら、すぐに理解できると思います。
目次
1.滝を定義するのに関連した用語
2.滝の地形を記述するのに関連した用語
3.滝の景観分類に関連した用語
1.滝を定義するのに関連した用語 |
「滝とは」と考えると出てくる滝の種類用語・・・・・詳しくは滝の定義のページをご覧ください
<自然物として考えた滝の定義:狭義の定義>
自然物として、滝を考えるときに、概念として、以下の3つに分けると明快と思います。
「いわゆる滝」:水が落ちている地形・・景観を、 (a)滝 (b)滝タラズ (c)滝モドキ の3種に分ける。
滝
「河川にできた河床の段」をいいます。
段が何m以上なら滝だというきまりはありません。一般には人間の目線より高い、1〜2mぐらいより大きいものを対象にしていますね。
河川というのは、自然の川のことですので、用水路のような人工の川は、河川ではなく、そこにある段は滝ではない。
段を落ちる水流が、自然の川、湧水であることを滝の条件とします。
水流が常時ある程度あることを滝の条件とします。・・・・水流のない谷や岩溝の段は成因が違うので
滝モドキ
水が落ちているが、成因が自然の滝でないもの。:例 用水路の末端を崖から落としている・既存の斜面の溝に落としている等。地学的には滝ではないもの。水が自然の川でないものは、すべて滝モドキといえます。 慣れれば、一目見て地形が不自然なので、怪しいと感じ、地形図を読図してみれば、ほとんどがわかります。
なお、歴史的に滝とされるものには、滝モドキの滝が、滝として入ってきます。というのは、日本人は、人工的に滝を作り、庭園や寺院の霊地として、あるいは、江戸時代以降は、観光地や水行の場所として、鑑賞してきた歴史を持っているからです。
滝タラズ
水量や高さが基準に達しないので、滝として入れてあげられない段の地形
「丈無し滝」:残念、基準にした滝の高さに及びませんね・・という滝タラズ。普通、「小滝」といってますけど、混乱するから、別の言葉にしました。
「水痩せ滝」:残念、普段水量がありません・・という滝タラズ。 水量があれば「滝」、水がなければ「枯れ滝」ですけど、その中間になります。
程度によって2つに分けて
「濡れ滝」 ・・・滝面を水が濡らしている〜這っている 程度の状態、
「垂れ水滝」・・・滝面を細流が流れている -- 白波が立ち -- チョロチョロ落ちている 程度の状態。
「枯れ滝」・・・滝面に水気なし --- 水気あるが水面は見えぬ 程度の状態。
水痩せ滝や枯れ滝は、大雨が降れば、立派な滝になりますが、成因が常時水のある滝とは異なります。
滝タラズの基準は、どこで決めるかは、人間の側の主観です。
高さについては、澤枕氏の意見、「目線より高いのが滝である。」というのが凄く説得力がありましたので、2m以上を 滝、としたらどうでしょうか。
それでは、数が多くなりすぎるので、房総の滝のリストでは、家の軒の高さぐらいでだれでも落差を感じる高さだなあということで、5m以上のもの(連瀑で合計が5mでもよい)を一応の境界にしています。 このへんは、人間から滝を見る視点ですから、場合場合でいろいろありうるわけです。
補足1. 鍾乳洞などの地下の川の滝は?
同じ、自然の水ですが、地表の河川と地下の川との挙動は違うと考えられるので、「地下の滝」とでもして、河川の滝には入れない方が良いと思います。
補足2. 滝モドキと滝の区別 人工滝
加工滝・改造滝:人間が滝面に細工をして、改変した滝・・・・これは、本来自然の滝を改変した場合ですので、明快です。
人工滝:人間の手が入った滝・・・・この場合、人間が作ってしまった滝も、上の加工・改造滝の意味もあるので、意味が広い。
世の中には、人手の加わった滝は、どっさりあり、人での加わり方の場合もいろいろなので、人工滝の内容は多様で、
滝であったり、滝モドキであったりして、。一番分類に困ります。
整理すると、以下の2×2通りに分けて、決め込むしかないですね。
水が自然 + 段が自然 →滝 当然です。 段に人手が入っているので→加工・改造滝
水が自然 + 段が人工による →これも滝 →滝であって人工滝 ・・・・例 川廻しの滝など
水が人工 + 段が自然でも →滝モドキであって、人工滝。・・・・例 農業用水の末端を、自然のガリーなどに流すと、一見立派な滝ができる
水が人工 + 段が人工 →滝モドキであって、人工滝。・・・・例 公園なんかにある造成滝、歴史のあるのでは清水寺の音羽の滝など
水が、自然か人工か | この区別、洪水があれば、自然。洪水がなければ、人工とする。 農業用水路やダムの排水路は入口で規制されているので、河川じゃなくなっていると考える。 |
段(崖)が、人工か自然か | この区別、今の滝の滝面が、人手の加わる前から本来の滝の滝面であったら→自然。 今の滝滝面が、人工的に作られたり、あるいは、滝がなかった斜面・崖(別の川の崖だった場合を含む)である場合→人工とします。 |
<歴史物・景観資源として考えた「滝」の定義:広い意味の定義>
滝とは、「河川や湧水・地下水・人工導水などの、水が落ちている段で、人間にとって意味があるもの」をいう。
狭い意味の定義と比較すると、水の種類が河川に限らないことや、滝モドキや滝タラズでも、人間にとって意味があれば、滝に含めています。
特に、歴史的に滝を見たときには、滝モドキの滝が、滝として入ってきます。というのは、日本人は、人工的に滝を作り、庭園や寺院の霊地として、あるいは、江戸時代以降は、観光地や水行の場所として、鑑賞してきた歴史を持っているからです。
ですので、自然科学の考えのみで、人工の滝を滝でないとすると、人文科学的には、滝と人間のかかわりの歴史をゆがめることになります。
人間のかかわりの観点から自然を見る「景観として」の場合は、滝の範囲は必要に応じて決めるということでしょう。
観光用に水を引っ張って、最近作った滝を、「滝」の仲間に入れるかどうか。 デイズニーランドの滝のような、完全人工の滝を、「滝」に含めるかどうか。 などなどが、真っ先に気になるところですが・・・・。一般には、由緒のある滝モドキの滝は、「滝」とされるが、由緒のない滝モドキの滝・・・上の例のような観光用に最近作った滝は、滝には入れないことが多いでしょう。 私のHPでは、滝の範囲を、この考えにしています。
2.滝の地形を記述するのに関連した用語 |
<河川縦断の地形>
遷急点・遷移点: 地形学の普通の用語です。
河川の河床縦断面(川沿いに高さと距離をとって、河床の断面形を描いた図)は、一般に下に凸な指数曲線になる。しかし、その途中で、段になったり、勾配が急変することがあり、そこを遷移点といいます。遷移点のうち、急になる地点を遷急点という。
遷急区間
河床縦断面上では、遷急点より下流部分についていうと、遷急点が段の場合は、滝一つで、図上では、段差ですが、滝の連続や急流になっている場合は、区間になります。この遷急点より下流の急な区間を遷急区間という。しばしば、遷急点と遷急区間は同じ意味に使われることがある。
瀑布帯
滝が連続している所。遷急区間との関係は、大きく地図でみて決めるのが遷急区間。地べたを這いずって滝の様子を見て決めるのが瀑布帯です。ということで、遷急区間に、瀑布帯が複数あることはよくある。
同期の滝
同一水系の谷で、あるいは、他の水系の谷で、複数の遷急点がある場合、その形成時期が同位置のものを同時期の遷急点というが、その遷急点に含まれる滝同士を、同期の滝と呼ぶ。
<瀑布帯の地形>
下滝・本滝・上滝
瀑布帯の中に複数の滝があるが、一番大きな滝(規模の大きな滝が複数あることもある)を本滝、その下流のより低い滝を下滝、上流の滝を上滝。→たとえば、上滝がある滝は、もとの滝の頂上部分が分裂して上流に動いたものと考える。→そう思うと滝の見方がガラリと変わります。
連瀑・連瀑帯 単瀑
瀑布帯のうち、滝がすぐ近接して入る複数の滝を連瀑といい、その区間を連瀑帯という。
□□連の連瀑という様に使う。
一般に、いわれる「滝」の単位としては、連瀑を単位とするのが、よいと思われる。
たとえば、袋田の滝は4連の連瀑ですが、4つの滝というより、1つの「滝」と言った方が便利です。
地形学的には4つの別々の滝でも、連瀑の場合1つのものと考えて、別に分けなくてもよいというわけ。
□□滝という場合、今までの歴史的な滝の概念からいうと、連瀑が単位になっていることが多いですから、
景観としての滝の記述には、連瀑を使うといいと思います。要は、景観としての滝と地形としての滝を分けて
考えておけばいいということです。
1つしかなければ、単瀑。
<瀑布帯の平面形>
瀑布帯内の滝が河川の流路のどこにあるかで分けます。
滝が河道の屈曲部分にあり、互いに離れている・・・・屈曲部立地型瀑布帯
滝が連続していて、屈曲部と屈曲部間の直線河道に連続してある・・・・・直線立地型瀑布帯
瀑布帯の発達程度を示している地形と考えられます。 直線立地型瀑布帯は発達初期。屈曲部立地型は成熟した瀑布帯といえます。
<瀑布帯の断面形>
瀑布帯の本滝が瀑布帯のどの位置にあるかで区別されます。
瀑布帯を下流から見て、最初の方に本滝が出てくる場合:下流から上流に滝が小さくなるので・・・降順瀑布帯
瀑布帯を下流から見て、最後の方に本滝が出てくる場合:下流から上流に滝が大きくなるので・・・昇順瀑布帯
滝1つしかなければ、単瀑瀑布帯
この形が、瀑布帯の変遷の結果であることは明らかですので、降順瀑布帯が発達の初期、昇順瀑布帯がより成熟した瀑布帯であると思われます。
<滝の地形>
滝面・滝崖
滝面:滝の水の落ちる部分。滝崖:滝面や河床以外の滝の河道・滝壷の周りの崖。
この2つは、滝によってできる崖だが、崖のできかたが違う。
滝面:水流が作ろうとしている作用に、岩石が抵抗している部分。
滝崖:風化作用や重力の作用が働き、それに岩石が抵抗することでできていく地形。
面滝・線滝
滝面と河道幅との関係による用語。面滝は、滝面の幅が川幅と同じ場合。線滝は川幅より狭まる場合。この違いで、水流のエネルギーの使用方向が異なるので、大きく違ってくる。面滝:三条の滝。線滝:仙娥の滝かな。
なお、面滝の平面形は、人工堰堤のように河道と直交するのが、定型である。
河道と斜行する場合は、岩石の構造(層理断層節理)の影響によることが多い。
曲流部分にある滝は、本滝が屈曲部の入口か出口にある・・滝面が上流の河道と直交する場合が多い。
主滝・副滝
滝面を平面で見たとき、滝面が一様でなく、えぐれている部分があるとき、えぐれている部分を副滝、えぐられている部分を主滝。洪水時には両方の滝とも水が流れる(主滝部分が水が流れなくなったらそこは滝面でなく、副滝部分だけが滝面となり、線滝になる。)
<滝面の地形>
壁状(型)滝面・複合型滝面
面滝が主滝副滝に分かれている場合、複合型滝面ということにしています。分かれていなければ、下から見て一様な壁状なので壁状。一般に滝面の平面形は直線になる。
馬蹄形型滝面
壁状滝面の1種。 幅が広い壁状の滝で、滝面の平面形が直線でなく馬蹄形になる場合。
張出し型滝面
壁状滝面の1種。 硬い岩で、高い滝の時よくできるようだが、滝面の平面形が直線でなく、下流側に
尖って張り出す場合。この型は訳わからくて面白い。
張り出す結果、洪水時以外は滝の落ち口で水が分流します。これが複合型化すると滝口で2本に分流し、中央にでっぱった高まりのある特徴的な形になる。この微地形の成因はよくわからないのですが、滝面尾中央部分の方が水流の研磨作用や、運んでくる礫の衝突は多いはずなのになぜでしょうね。狭い滝面の中央と両脇で条件が違うとすれば、滝面が常に濡れているか、乾くことがあるかの差で、滝面の風化作用の強弱の差によるものでないかなあ。
両溝型滝面
複合型滝面の特殊形。普通、副滝は一つで、あるが、副滝が2つあり、おおくは、滝面の両端にある場合。おおまかに割れやすい岩石の場合に発現言しやすいようで、花崗岩型の滝に見られることが多いようである。張出型の発展形の場合もある。
円弧状・溝状・掘出し溝
滝面の平面形。副滝の形状。円弧状:副滝や線滝がまだほとんど溝を掘り込んでない状態。平面形が滝壷の丸みに対応しているので。
溝状:副滝、線滝が溝を掘り込んでいるばあい。溝の形状で、直線溝、折れ曲がる曲がり溝、歐穴小滝壷連続型等のタイプがある。曲がり溝型はなぜか直角に近く曲がることが多いようです。
<滝面の断面形>
上部滝面・落下境界線・中部滝面・下部滝面
滝の断面は、滝の頂上のやや急になる部分(ここではまだ水が流れている)、落下境界線を境に落下する部分、落下した水が落ちて再度流れ出す部分の3つがある。
滝の高さはどこからとるかで、よく、上部滝面を入れるか入れないかの議論になりますね。
<滝面の平面形>
直な滝・ねじれ滝・曲がり滝
瀑布帯の平面形と曲流との関係の用語。直な滝=直線河道の滝(滝は平面的にまっすぐ) ねじれ滝=曲流河道の滝(滝が平面的に曲がっている)。意外と少ない。
曲がり滝=曲流河道の滝(曲流の曲がり角が平坦になっていて、平面が直線の複数の滝が 折れ曲がる形で曲流している瀑布帯。これが多い。
<地層と滝の方向との関係>
順層の滝・水平層の滝・逆層の滝
滝の下流方向へ地層が下がっている場合:順層。
上がっている場合:逆層。
房総の泥岩層などでは、順層だと地層の層理面。逆層だと地層の節理面が影響して滝の断面形に違いが出てきます。また、特に順層の場合、滝の下流で直角に曲がる(河道の方向が地層の走向と傾斜に適従する)傾向があります。
<滝面と滝壷との関係>
滝面全部に対応して、滝壷ができている場合:全面滝壷
一部しかできていない場合:部分滝壷
<岩石の構造(地層面・層理面・断層面等)と滝の方向との関係>
順層の滝・水平層の滝・逆層の滝
滝の下流方向へ地層が下がっている場合:順層。
上がっている場合:逆層。
房総の泥岩層などでは、順層だと地層の層理面。逆層だと地層の節理面が影響して滝の断面形に違いが出てきます。また、特に順層の場合、滝の下流で直角に曲がる(河道の方向が地層の走向と傾斜に適従する)傾向があります。
3.滝の景観分類に関連した用語 |
<永瀬氏の滝景観用語>:私の立場。
滝の景観を示す用語として、永瀬氏が例示された、直瀑、段瀑、分岐瀑、渓流瀑、潜流瀑、海岸瀑の6つの言葉があります。
← 「日本の滝百選」記念誌『日本の名瀑』(平成2年) グリーンルネッサンス刊中の、 「滝の形いろいろ」(文・イラスト 永瀬嘉平)
これらの用語は、はじめて滝の景観を記述しようとした点で、評価すべきものですが、もともと厳密なものでなく、詩的用語としてならともかく、
滝の分類として、滝の景観記述に科学用語として使用するには、不適です。科学的な方法論的な検討無しで便宜的に付けたというべき用語だからです。
特に、段瀑は連瀑と階瀑に分けるべきでしょうし、分岐瀑には、ただの壁状滝面を渇水期に見ただけの場合から、複合滝面副滝円弧状、張出し型滝面、両溝型滝面 までいろいろなタイプがごっちゃになっています。 あと、潜流瀑はまだ、景観的には意味がありますが、海岸瀑、渓流瀑は他との区別の面であいまいです。
種類が少なく、簡便な点はいいのですが、滝の形の種類が、6種類しかないといえないことからも、分類として不十分なのは明らかで、すべての滝をこの用語にあてはめると、いろんな不具合が出てきて、結局分類していることにならない、単に、分けているだけというのと同じことになります。
数少ない滝の記述用語として大事に使ったらいいと思いますが、滝の分類として使うのは、お薦めしません。
<私の滝の景観記述方法の紹介>
私の作成による、滝の景観分類・記述方法の紹介は、別ページ 滝の景観分類案 滝おやじ案 にありますので。ご覧ください。
以下、そこで使用している用語の解説です。
なお、景観用語には、○○瀑のように、「瀑」字を用い、地形用語の○○滝と区別しています。
<人工瀑と湧水瀑>
人工瀑 :滝の水と、滝面との人工度が問題になるわけですが、導水路による引水、あるいは、人工的に供給されている、場合は、人工瀑とします。
水が自然で滝面が人工(例:川廻し滝など)の場合は、普通の滝として扱いっていいとおもいます。ただし、川廻し滝と注記
滝面が加工されている場合:普通の滝として扱っていいと思いますが、加工滝と注記
湧水瀑 :地下水が湧出して滝となっているもの。滝面が、人工的に掘削されていたりしていれば、加工滝と注記。
東京都の、等々力不動の滝なんかは、湧水瀑(加工滝)
<滝の概略の形>
滝面(滝の水の落下する部分)の縦横比率による滝面の景観用語。滝面幅を1として、高さがその何倍かで区分。
壇瀑(だんばく):0.5以下。簾瀑(れんばく):0.5-1.0。幕瀑(まくばく):1.0-2.0。幟瀑(しょくばく):2.0-5.0。帯瀑(たいばく):5.0-10.0。条瀑(じょうばく):10.0以上
この用語は、以下の形をイメージして作りました。
壇瀑(だんばく):0.5以下。「由緒正しいお寺らの基壇(寺の建物が建っている土台)」を連想→こんなの
簾瀑(れんばく):0.5-1.0。「竹の日よけすだれ」を連想。昔のすだれは横幅の方が長いですよね。(^_^;)
幕瀑(まくばく):1.0-2.0。「時代劇の大店の日除け幕」を連想。店頭幕です。紺地に白抜きで越後屋とあり、光門様が悪徳商人にガン付けに入っていく奴。
幟瀑(しょくばく):2.0-5.0。「神社の幟旗(のぼり旗)」 お祭りの時、神社の入り口に「日枝神社」とか書いたのがたってますよね。
帯瀑(たいばく):5.0-10.0。「着物の帯」から連想。池内淳子さんなどが締めている様子を思い出し、ほどいた状態を想像。
条瀑(じょうばく):10.0以上。「縄のれんの縄」から連想。サナダムシ(条虫)を連想してもいいかな。
<滝面の断面形>
階瀑 単瀑だが、滝面の分裂がすすみ、明瞭な段をなしている滝
懸崖瀑 オーバーハングしている滝
直下瀑 滝面を垂直あるいはそれに近い角度で落下している滝、90-80度
急斜瀑 滝面が急傾斜で落下している滝 80-45度
緩斜瀑 滝面が緩傾斜。45度以下