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房総の滝だけでなく、日本の滝全部に使える分類表が作れないかと考えて、作ってみました。 念のためですが、この表で「滝」というのは、「遷急点」(遷急区間)と言った方がより正しいと思います。 遷急点が単独の滝のことが多いので(あるいは小さな上滝下滝が無視されるので)、滝といっています。瀑布帯になっている場合は、当然瀑布帯の成因です。 |
滝の地形ひとめぐりの章で言ったように、滝の成因とは、滝の発生の理由です。 発生後の変遷や、現在の変化などには直接には関係ありません。 だから、滝の景観に、滝の成因が、直接反映するのは、瀑布帯の比高ぐらいでしょう。 これの、個々の解説は、長くなるので、そのうち作りますね・・(^_^;) 成因について、いちゃもんを書いたことがあるので、それはこちら |
<滝の成因分類表> |
1。流域の回春による遷急点の形成に対応 a。遷急点の位置が特に岩質によらない場合 1−1。本流型の滝 1−2。懸谷型の滝 1−3。支流型の滝 1−4。源流型の滝 b。 遷急点の位置が特に岩質による場合 1−5。平野型の滝 1−6。埋没谷型の滝 1−7。硬岩型の滝 1−7−1。溶岩型 1−7−2。礫岩型 1−7−3。岩脈型 ・(まだ他にも出てきそうです) 1−8。軟岩・弱層型の滝 1−8−1。断層面型 1−8−2。節理型 1−8−3。弱層型 ・(まだ他にも出てきそうです) |
2。流路途中での隆起に対応、 あるいは、先行谷の滝(房総に無いのでよくわからん) 2−1。活断層、活褶曲等による滝(中央構造線沿いにあったかな・・) 2−2。断層崖型の滝(ほんとにあるのか知りません) |
3。流路変更による局地的遷急点形成に対応 a。 自然の流路変更による場合 3−1。河川争奪による滝 3−2。谷側積載による滝 3−3。 曲流短絡による滝 ・(まだ他にも出てきそうです) b。人工の流路変更による場合 3−4。人工の 曲流短絡による滝(川廻しの滝) 3−5。人工の流路変更による滝(どこまでを滝の仲間に入れるかは決めがたい) |
4。堰止めによる河道変更に対応 4−1。崩壊・地すべり・土石流等の堰止めの滝 4−2。火山活動による堰止めの滝 |
5。海食崖型の滝 |
6。河川形成以前の段による 6−1。氷食懸谷型の滝 6ー2。隆起波蝕棚型の滝(波蝕棚が隆起、延長川が滝になる):房総では未調査 ・(まだ他にも出てきそうです) |
7。地下水の湧出による a。 自然のままの場合 7−1。湧水型の滝 7−1−1。火山岩湧水型 7−1−2。未固結岩湧水型 ・(まだ他にも出てきそうです b。人工が加わっている場合 7−2。 湧水型の滝(人工改造):湧き出し口を人工改造した滝 7−3。湧水型の滝(人工導水):湧水を導水して作成した滝。 |
<補足> 1。房総の滝が視野の中心にありますので、固結した堆積岩や火成岩地域の滝だと 、より細分した方がいい部分があるかもしれません。 たとえば、横ずれ活断層に対応した滝とか。また、硬岩型の滝と支流型、本流型 の滝との区別が不能ということもありそうです。 2。鍾乳洞の中の滝については、この表の中に位置づけてありません。どなたか、適 案を考えてくださいませんか。→滝の仲間に入れなかったから、いいかな。 |
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