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下総地方008●飯岡町三川 池内滝 1994年探訪    

        場所は地図参照
 水田の余水を導水した人工の滝、造成跡が凄い。現在荒廃。
       水が少ない・・・荒廃・・・・けど、滝面は一見の価値あり。
 池内滝 1994年の状態
 海上郡誌に、紹介されています。
『海上郡三川村大字三川字池内にあり、本村の山林に溌する水流此處に來りて飛泉となる、高さ三丈五尺、濶さ三寸にして流末は本村の水田に潅ぐ。』

 名前は、滝のある所の小字にちなむようですね。
 滝の場所は、滝人間並木氏が探して下さいましたが、池内滝という名前は絶えているようで、旧三川村にある滝っていえば、あれかなあという話で辿りつきましたとのこと。
 地図参照。 まわりに目標物もなく分かりにくいですが、滝の下には、火事で焼けてしまった御岳神社のお堂跡があり、下まで地図には記入されてない道があります。
 行ってみると、高い滝ではありませんが、掘り込んで垂直に作った跡が、写真のような、なんか凄い感じの岸壁になっていて、そこにちゃんと水が流れていれば、迫力あるのになあ、という滝です。 見上げると、滝面の上部にはいろんな穴の跡があって、龍頭なんかもついていたんじゃないかと思うんですが、よくわかりません。

 滝下の御岳神社が焼けてしまって、境内も荒れていましたし、滝の面倒を見る人もいないのでしょう、水もほとんど落ちていませんでした。
 町でもって、名水として紹介して、立派だった時の姿を復元したら、国道からも近いし、意外と受けて観光スポットになるかも。
 滝の上に登ってみると、予想外のことでしたが、急な崖の途中に小さな幅の狭い水田がありました。勿論休耕して荒れていましたが、かっては、その水を集めて、落として滝にしていたんですね。

 水田は、香取層(砂層・砂礫層、透水層)と下の飯岡層(シルト層、やや固結していて不透水性)の境から湧水が出ているのを水源にしていたようです。

高さ:6m。
成因:人工の滝  水田の余水を導水し、崖を掘り込んで修行用の滝を作成。現在は荒廃。
地層:上総層群飯岡層
位置:経度35゜42’54” 緯度140゜42’56” 飯岡町三川 御岳神社境内 地図参照

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