開催日20020310  千葉県立中央博物館友の会観察会 ---- 古文書から地形変化を読む----         HPトップへ
 川廻し地形観察会 記録  勝浦市と御宿町の川廻し               禁 無断転載 複製 文・画像とも
  川廻し地形観察会・・・・現地資料        千葉県立中央博物館  吉村光敏 謹書  
この観察会の 1。目的は、川廻し地形を現地で確かめること。
          2。 方法は、現場で地形学図と照らし合わせる+実物を観ることです。
 
この資料は、  1。現地で現場を見て、見比べられるようにしてあります。 
           2。現地の地形を見て考えると、解けてくる観察事項を、質問、あるいは、説明の形にしました。
             → 解いてみてください。地形がものを言うようになります。
観察地点図 + 勝浦・御宿の川廻し分布図  ↓ すぐ下
Loc.1 御宿町上布施 館山の川廻し     連続型
Loc.2、3 勝浦市 花里の川廻し        連続型
Loc.4、5 勝浦市 市野川の川廻し      Ω型 古文書と地積図
Loc.6 勝浦市 荒川 雨降滝の川廻し    Ω型 特殊形
Loc.7 勝浦市 小羽戸 柳島の川廻し    Ω型 古文書との関連
Loc.8 勝浦市 宿戸 の川廻し         M型 天然記念物もの の優れもの。
 【観察地点と勝浦御宿の川廻し分布図】
 地図:国土地理院20万地形図 大多喜より作図  川廻し分布 吉村(1996)による。                     
勝浦市・御宿町は房総半島南東部の太平洋岸にありますが、海岸に沿って、100mほどの山が壁状に迫り、そこから流れる太平洋岸に南流する河川はいずれも流域が短く、急流です。その崖のうえにでると、一転して、北流する夷隅川水系の流域になり、広い谷と緩い曲流する川、緩やかな山が連なる地域になります。
 崖から南が、縄文海進以後、形成されつつあり、分水界を北に移動させつつある流域と考え、崖から北が、逆に、分水界の移動によって流域を奪われ続けて、無能河川化しつつある流域と考えると分かりやすいでしょう。
 川廻し地形・新田は、北の夷隅川流域に多数見られます。 小櫃川などと比べると、本流の大規模な川廻しが少なく、支流の小規模な川廻しが多く、連続型川廻しが多い等の特徴があります。
 
  Loc 1  御宿町上布施 館山地区の川廻し 

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