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地形の展覧会紹介 飯田市美術博物館 20070721-0930 | ||||||||
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企画展 中央アルプスを歩く | ||||||||
最近珍しい地形の展覧会です。 参照 飯田市美術博物館HP http://www.iida-museum.org/ 内容は、面白そうです。 苦言を呈すれば、普通なら、ここから、開催博物館のWPを紹介すれば、展示内容なんかは分かるから、それ以上紹介する必要は無く、ポスター表紙の画像ぐらい出しておけば十分なはずですよね。 ところが、飯田市美術博物館の展覧会ページには、ろくに展示内容の紹介がありません。 販売図録の紹介と、展示担当者の調査記録が関連資料としてついているだけ。展示内容も関連行事もでていません。これでは、見に行く気になりませんよね。せっかく、心血を注いで調査し、展示を作ったのに、画龍点睛を欠くとはこのことです ・・・・ ↓ 以下が、2007年8月3日現在の飯田市美術博物館の企画展関連画面。「関連情報」は、展示のための調査記録のようです。展示内容については、たった1行。
どう広報するかは、企画主体者の勝手ですが、企画展を開いて、お客さんを集めようとするのに、展示チラシの内容紹介すらしないなんて・・・IT広報をやる気あるんですかねえ。 偶然、印刷のチラシをみて、展覧会の開催と内容を知ったわけです。それで、チラシ裏の概要と展示内容、関連行事)をチラシから紹介します。 チラシを見ると、・・・・内容は力も入っているし、良い展示だと思います。機会があったら行きたい。 |
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<チラシより転載> 展示の概要 中央アルプス(木曽山脈)は伊那谷と木曽谷とを分ける南北80kmの山脈です。北アルプスや南アルプスと比べると、規模が小さく1本の主稜線からなります。前山がなく主稜線と里との距離が短いことから、数多くの急峻な河川を特徴としています。そのため、昔から 三十六峰八千渓と呼ばれてきました。伊那谷の山麓には、これらの河川が土砂を押し出してできた扇状地がいくつも重なっています。 南北に細長い中央アルプスには、その東西の麓に長大な逆断層がとおっています。これらの断層は、政府の地震調査会によって詳しい調査がなされました。その結果、伊那谷断層帯と木曽山脈西縁断層帯は、ともに日本の活断層の中では地震の発生確率が高いグループに入りました。また、扇状地堆積物の調査から中央アルプスは70万年前項から急速に高くなったことが分かっています。中央アルプスは、両側にある断層によって持ちあがった新しい山脈で、現在でも成長している“生きた山脈”だったのです。 一方、中央アルプスは低山から高山まで人々と深い関わりをもっていました。つい最近まで、里に暮らす人々は里山に芝刈りに通い、高山に現れる雪形を種まきの目安にしてきました。しかし、風化しやすい花崗岩と急峻な河川は、ときには里に土石流という猛威をもたらしました。 展示では、まず中央アルプスの形と成り立ちを解説した後、北から南へと中央アルプスを歩きながら自然と人の営みを見ていきます。 最後に塩尻市善知鳥峠から恵那山までの中央アルプス稜線歩きの記録を紹介します。中央アルプスのすぼらしさは、高山帯だけではありません。南北80kmにもわたってさまざまな魅力があることを知っていただけたらと思います。 主な展示資料 ・上松断層のはぎ取り標本 ・岩石でつくった中央アルプスの地質図 ・登山史関係資料(信濃国伊奈郡絵図・日本名山図会.日本アルプス登山案内ほか) ・大正2年大量遭難事件関係資料(駒ヶ嶽事件ニ関スル書頬、大正貳年度校務日誌ほか)・1124年の大地震?でくずれた埋没ヒノキ ・各地の鉱山関係資料、龍渓石など 展示コーナー 中央アルプスの形と成り立ち ・骨組みの形成(1億5000万年前頃) ・巨大噴火の時代(8000万年前頃) ・日本列島成立と中央アルプスがなかった頃(1500〜200万年前) ・断層沿いに隆起する中央アルプス(70万年前〜) ・氷河に覆われた中央アルプス(7〜2万年前) ・隆起と侵食がせめぎあう中央アルプス(現在) 中央アルプスを歩く ・中央アルプスを歩く前に−登山史と遭難事件 ・中央アルプス北部一経ヶ岳地域 ・中央アルプス中南部−駒ヶ岳〜摺古木山地域 ・恵那山地域 中央アルプス稜線歩きの記録 |
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■展示解説会 期日:会期中の日曜日(7/22・9/2を除く) 時間:午前10時〜午後2時 |