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下総地方001●我孫子市岡発戸 滝前不動尊の滝 探訪  ●所在地図はここ

 滝おやじ記す。 1997/5/ 滝人間 杉 岑二氏調査による。 
 
その1。我孫子市岡発戸の滝前不動尊の滝です。経度35゜51’25.93”です。
一応、今の所、千葉県最北の滝だよん。 佐原市か印西町、あとは、柏、野田、関宿町にこうゆうのがあれば、千葉県最北端の滝になれます。
 こんな滝でよければと、どなたか教えて下さい。
この滝は、東京在住の滝人間杉さんに教えてもらったんですが、実はまだ見に行ってません。今は、水が枯れてるみたいなのよね。(^_^;)
 
 中央のブロック壁の上によく見る
 と、龍の頭がでていて、そこが滝。
 
 左手の階段を上ると、滝前不動堂
 があるようです。

 写真提供;杉 岑二氏
●その2。
滝前不動堂は1800年代はじめに建てられ、傍らの滝はかっては日照りでも枯れないほどの水量を誇っていた。そうな。
不動堂前の水田が、沼の干拓によってできた新田なので、その用水源として滝の水が利用されたんでしょうね。
それで、不動堂もたって、霊地として保護されたということで、江戸時代の環境保護なわけです。
今は、水が枯れてるみたいなのよね。

その3。
滝の様子は、写真参照。下総地方の滝(地下水の湧水を滝にしたもの)は大体こうゆう格好をしています。
滝の水の当たる所が、下総地方では、硬い岩石が無いんで、自然のままにしたら滝がなくなってしまうんで、滝口は石や銅の龍にして固定し、落ち口は石で受け、滝の水のかかる滝面は、垂直な掘り込みの壁か石積みにします。だから、完全自然の滝というのはありません。手入れが必要な滝です。

●龍の口から水が落ちるようになってて、傍らには、剣を切っ先から龍が呑んでる形の石塔(倶利迦羅竜王塔)があるようですね。滝の水をかぶる水行もしていたのかも。

その4。倶利迦羅竜王塔について
倶利迦羅竜王塔というのは、倶利迦羅不動ともいいます。
不動明王の右手に剣があるけど、見えないけど剣にこの龍王が巻きついているんだそうで、不動明王のシンボルになっていて、倶利迦羅竜王の剣で不動明王を示すということ行われてます。
それで、水行やる時は不動様にお願いするので、水行をする所には、倶利迦羅竜王の石塔が多いんです。不動明王は背中で火が燃えてるし、水にちなむものや動物を従えてないので、水とかかわりが無いみたいですが、不動の本質→倶利迦羅竜王→龍神→水神 ということで、千葉県では、泉や滝の(水源地の)水神として、そこいらじゅうでまつっています。
他県ではどうなんでしょうか?。

その5。地下水型の滝」か「人工の滝」か?
 もともとの斜面の湧き水の所を、掘って滝を仕立てたんなら、湧水型の滝。 
 境内の湧水を、別に集めて、滝に落としていたんなら、人工の滝。 と分けます。
 この滝はどっちでしょう?
 「滝全然水が落ちてる様子ないし、写真でも滝の面がまわりの斜面より少し出っ張ってますよね。地下水起源の滝は湧き水を掘出す場合だと斜面を掘り込まないと滝になんないから、ほりこんであり、湧き水を引っ張ってくる滝だと、いい場所
大抵参道入口に引っ張ってくるので、見やすいように、掘り込みが無いことが多いです。
この滝は、だから、上の不動堂境内の水を引っ張ってきてここから落としている「人工の滝」じゃないかなあ。どなたか、現地を見て、教えて下さい。(^_^;)


高さ:3mぐらいかな。自然の高さじゃないから、意味無いんだけど。
成因:湧水型の滝・人工の滝? 
     滝面:人工
地層:?。だけど、下総層群の砂層か台地斜面の崩れ土だと思う。
位置:経度35゜51’25.93” 緯度140゜03’07.48” 
    我孫子市岡発戸 滝前不動尊 入口

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