千葉県の滝 新情報 その              (滝を観るtopへもどる)

●千倉町 幻の乙王滝は実在した。 ●所在地図は別画面
 2000/9/18
 滝おやじ

八千代市の赤松さんが、千倉町大貫の小松寺の七不思議といわれていたが、所在が不明だった、乙王滝を確認して、情報を寄せてくださいました。
ほんとにありがとうございました。これで、また1つ、いい滝が世に出ました。

赤松氏から送って頂いた、乙王滝の写真です。
 高さは10mかなあ?。逆層の泥岩層に掛かっているようですね。



以下、赤松さんの情報 と 私のコメントです。
乙王滝写真、赤松氏提供
---赤松氏の情報---
私は、子供の頃から滝がすきで、関東地方を中心にかなりの滝に行きました。
千葉県の滝のうち、乙王滝については、いつも消滅又は不明の滝として扱われていますが、この滝へは数年(多分7〜8年)前に行った事があります。
当然ながら、案内板等があったわけではないので、私が見た滝が乙王滝であると言う確証はありませんが、それが本当に乙王滝であるかの確認の意味も併せて、お話させて頂きます。
乙王滝は、千倉の小松寺の7不思議の中(飛び降りて自殺した人がいるとの言い伝え)にその名前があったため、さっそく探しに行ったのですが、一度目は、まったく手がかりがつかめずにあきらめました。
そこで、少しでも見つけやすいように、木々の葉が落ちる秋にもう一度行き、今度は
小松寺の住職にでも滝の場所を聞いてみようと小松寺を訪ねてみました。
すると、おばあさんがでてきて、 「乙王滝は、旧道から脇に入った割と道路から近い場所にあり、昔は雨乞いのために付近の住民が白装束を着て滝壷に集まる事が度々あったが、だんだんとそう言う事が減り、更に昭和40年代に新しい道路が出来てからは、滝に行く道がわからなくなり、今は行くのは無理ではないか」 との返事でした。
確かに小松寺の前には、1mぐらいの小さな滝と池があり、そこに流れ込む川に沿って旧道が山の方に向かってのびていました。
そこで、この旧道を川の音に気を付けながら歩いて行く事にしました。
しばらく歩いて行くと、川の方から微かに滝の音が聞こえる所があり、その近くをくまなく探した結果、人の目の高さからは気づきませんが、しゃがんで見ると道路から川の方に向うかすかな踏跡がありました。
この踏跡は、既に草が生い茂っていて、歩くのはムリだったため、這ように進んで行くと、旧道から100m程で乙王滝の上に出、更に踏跡を辿って下流から滝下におりる事が出来ました。
乙王滝は、幅2m程で普通に流れていた川が、そのままの幅で急にえぐられるように川底が下がったその段差に生じた落差10m弱の滝で、滝の下流の川底に降りると、まるでビルとビルの隙間にいる様な感じでした。
写真もありますので、なにかもっと詳しい情報等が必要であれば、御連絡下さい。


 --滝おやじ 談---
その後、赤松氏に場所を案内していただき、所在を確認しました。当初予想していた場所より、だいぶ離れたところにあり、成因なども予想と違っていました。一瞥の観察で、再度調査が必要ですが、観察結果を、滝個別情報カードの乙王滝としてまとめましたので、ご覧ください。

 


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