家族連れで見に行ける滝

黒滝(和田町)

所在: 安房郡和田町花園 和田町指定天然記念物 
水系: 長者川の中流にある。
高さ: 7m 懸谷型の滝。
   地層:三浦層群木ノ根層泥岩泥岩層 逆層
 

滝名の由来:稿本千葉県誌にこの滝について『黒瀧 和田村大字花園字五山田の山間に在り、花園川は源を花園の大横根嶽より溌し此處に至りて直下す、高さ五丈二尺、濶さ二丈餘、樹木鬱蒼として夏尚寒し』とあります。滝面が黒いので黒瀧というとのこと。岩石の中身の色は黒くないのですが。
 黒滝のかたわらに、向西坊入定窟があり、不動明王がまつられている。 「向西坊」とは、赤穂浪士ゆかりのひとで、討ち入り後、この地にきたり、「我をまつるものは、五福寿を得ん」言って、入定(五殻を断って、ミイラ(即身仏)になること)したと伝える。
行き方: 町指定文化財なので、滝近くまで車で行けます。バスは無理。滝の周囲は道も整備されています。

滝を観る
その1。
約5・6000年前の谷底平野を、新しい谷を作りながら、下流から上流へと後退してきた滝らしく、平野型の滝である可能性も強い。滝下に降りてみると直径40mほど、高さ25mほどの、井戸底のような峡谷を堀りだしています。

その2。滝面の形。滝の幅が滝の所で狭くなっているので、線滝といいます。線滝は削れていって溝を掘り込んでいくことが多いのですが、この滝はまだ削り込んでいなくて、すこしえぐったぐらいの滝面です。このような形を、円弧状の滝面という。
 あ−滝だ、というだけでなくて、滝の形にもいろいろあると思ってみていくといくつかのタイプがあることが判ってきます。

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