家族連れで見に行ける滝

白糸滝の瀑布帯

所在: 富津市志駒 
水系: 湊川の大きな支流志駒川に、支流地蔵川が合流する所にある。
高さ:長さ50m、比高13mほどの瀑布帯で、下流から2段5m、7m、1mの滝があり、7mと1mの滝を合わせて白糸滝という。滝幅は3mぐらい。
滝名の由来:稿本千葉県誌にこの滝について『君津郡駒山村大字志駒の東方深山の中に在り、地藏川の渓水此處に來りて懸崖より飛下す、高さ二丈四尺、濶さ三丈(尺の間違いか)、恰も白糸を懸けたがるが如し、故に此の名あり、瀧甚だ高からずと雖も風景頗る奇勝なり。』とあります。
地蔵堂の滝とも言っていたらしく、最近、地元で橋の側に「地蔵堂の滝」という看板を建てて、道も刈り払いなどしている。
行き方: 富津市関尻から南へ長狭街道へでる志駒川ぞいの道にあり。上郷地区の南、東郷橋の下。橋から見える。滝には橋手前の公民館広場より下滝の下に道あり。下滝は登れるが注意すること。年中一応水量があり、車で行けば交通も便利で、景色も良い。本滝下まで行くことをすすめるが、安全は保障しません。

滝を観る
その1。
橋の上から瀑布帯の全景が見下ろせる希有の例です。長さ50mの瀑布帯で下滝(2段5m)本滝(7m)上滝(1m)を区別できます。下滝から本滝までの間は、垂直な廊下で滝壷の跡が残っており本滝が下滝の地点から現在の場所まで動いていった様子が想像できます。
その2。本流が離れているので分かりにくいが、この瀑布帯は支流が本流へ合流する所にできる懸谷遷急点です。房総の滝で一番ありふれたできかたですが、その典型的なものといえる。
その3。地層は三浦層群天津泥岩層。ほぼ水平の地層です。このややしまった地層をえぐって本滝が後退したわけですが、本滝の手前に以前の滝壷が残っています。どれですかね。

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