大多喜町横山地区の滝群・・横山大滝、鼻欠け滝など 新情報 滝の新情報目次に戻る  HPtopへ
滝の新情報として、滝人間の方々から教えていただいた情報を、そのまま紹介することにしました。
 見に行こうと思っていたのですが、とても追いつかないので、結果として情報が溜まってしまい、結果として私物化されたままになってしまうと、、教えてくださった方々の好意に反するなあと思いましたので、地図と写真のある情報は、どんどん出すことにしました。 見にいかれる方に:修正・追加情報等ございましたら、ご教示ください。
 ● 滝人間 赤羽さん、木平、並木氏より頂いた情報です。私の情報も入っています
写真には提供者名をつけました。私以外の方のコメントの場合は、その旨つけます。
 なお、横山大滝、男滝、無名の滝については、滝情報個別カード(作成中)に私の来訪結果をのせてあります。 あわせて、ご覧下さい。
●水系名 夷隅川水系 ●立地沢名 大久保川(う沢さんによる)   横山ってどこだ地図はこちら
●浅間山(225m)方面から東流する夷隅川の支流です。
 滝としては、図のように、7mの枯れ滝、男滝、大滝(下滝1つあり)、無名の滝、鼻欠けの滝、行人滝、岩谷滝の7つ。
リストにのせるとなると、水量や落差から、男滝、大滝、無名、鼻欠けの4つでしょうね。

●成因的には、3つの群に分けて、男滝、大滝は、源流の滝。
無名の滝と鼻欠け滝は支流型の遷急点の滝。
行人滝と岩谷滝は、別の支流型遷急点の滝とするべきでしょう。

●滝の調査
1.80年。千葉県立総南博物館の元良先生と、滝人間の草分け君島氏が、横山地区の川の奥に、龍の口から出る滝(このページの男滝です)があるという情報を教えてくださいました。
2.その後、長老赤羽氏が、踏査され、男滝の下に大滝があること、大滝へのルートを作成しました。
このルートを、私は、赤羽道と呼んでいますが、大滝に行く滝人間が今でもお世話になっています。
3.97年。並木・滝おやじが、大滝のずっと下の無名の滝を、見つけ、同じころ、木平さんがもっと詳細に川全体を調査されて、無名の滝・鼻欠滝、行人滝・岩谷滝を調べてくださいました。
4.03年。なお、このページを作っている最中に、う沢喜久雄さんが、雑誌ぐるっと千葉2003年3号、滝の旅人27回で、「横山の滝群」ということでこの滝群の紹介をしています。
  読み比べてみれば分かりますが、滝の同定(名前つけ)が木平さんのデータとかなり違いますね。このページの滝の名前は、木平さんの調査した名称にしてあります。う沢さんは、無名滝を行人滝、鼻欠け滝を名称不明とし、行人滝には言及してません。  ・・・真相は、私には分かりかねます。
 大多喜町横山、十万石のドライブインの交差点付近から、西の川(大久保川)に入っていって、川沿いの林道を最後まで詰めると、浅間神社があります。

その境内に、男滝、左の谷の下に大滝。

鳥居の後ろに、男滝が見える。
鳥居から先の広場が、後述する埋め立てられた旧滝壷
滝はもっとでかかった。

021230滝おやじ撮影


 <赤羽氏による横山大滝付近の図>


 書簡の抜粋(しまった、何年だったか分からなくなってしまった・・)。m(__)m

 ・・・前略・・・横山大滝について知りたいとのことでしたので、10日の日に再遊し、大滝への下り口も発見、鎌でやぶを刈って滝壷までの道も開いておきました。ここに、略図を同封いたします参考にしてください。・・後略・・

 作ってくださった下り道は、赤羽道と言ってます。
 滝人間一同お世話になっています。

大滝は、2段8mと書かれていますが、その後測量したら、6mにややたりない。

   源流部の滝群 男滝、大滝、下滝1.   さらに源流の枯れ滝、

 京葉測量千葉県1万分の1、上古屋敷 S49年 より作図

●所在地:大多喜町横山
●緯度経度〔日本座標〕、流域面積
男滝 北緯35゜17′37″東経140゜13′14″0.043平方`
大滝 北緯35゜17′36″東経140゜13′16″0.091平方`

無名滝
 北緯35゜17′39″東経140゜13′26″0.324平方`
鼻欠け滝
 北緯35゜17′41″東経140゜13′29″0.342平方`

  地層は、上総層群梅ヶ瀬層の砂泥互層。
 
 男滝上流の枯れ滝  7m

水源の山まで登ってみようということで、男滝の上流の沢を詰めてみました。

しばらく行くと水がかれて、この枯れ滝がありました。
枯れ滝なので、滝に入れませんが、男滝の上の情報ということで。


97/11/10 並木健祐氏撮影。
 男滝 4.5m
  総南博物館 元良氏 提供。80年6月
 この滝は、一見して、水を竜の口から出るように改造してある加工滝ですが、実は、もっと大規模に改変されています。
 現地に行くと分かりますが、現在の滝壷は人工で、以前の滝の下部は全部埋立てられています。 現在、神社や水行用の建物が立っているところが、以前の滝壷です。
 男滝は、4.5mぐらいしかありませんが、埋め立て前は、6〜7mはあったと考えられます。下流の大滝は6m弱ですので、本来は男滝の方が大きかったわけです。
 

 横山大滝 2段6m

930903
並木健祐氏撮影

滝下には、赤羽道から行って下さい。

この滝は、自然のまま。

地層は逆層。


男滝も、大滝も流域面積がすごく小さいのに、案外水が枯れません。
 湧水が地質的な要因で多くて、源流なのに水量があるタイプの滝だろうと思います。・・・確かめてませんけど。

 大滝下30mの下滝 1.5m


  木平氏990328撮影
  上流の滝群 無名の滝+鼻欠け滝   地図は、上を見てください。
 
 無名の滝 3.6m 

 左の滝の上に、1.5m滝がある。
 
 並木健祐氏提供 
 971110 撮影

 林道から直接滝下に下がれます。地図読んで行けば簡単。
 
 逆層。泥がち砂泥互層
 

 鼻欠け滝 3段4m
 98/03/15 岡谷氏撮影 木平氏提供
 
 無名の滝の下流にあるのを、木平氏が発見。

 この滝に行くには、無名滝から下流に下がって行きました。道から直接下がるルートは・・知らん。

 逆層、泥層。中途の段の所が砂層

 この時点では、きれいな滝でしたんですが
 ↓

 鼻欠ヶ滝:河川工事後の埋没の惨状

  99/01/29 木平氏撮影

 1年後に、河床工事の岩礫の為に、ごらんのように
 下部は埋まり、河床はぐちゃぐちゃになった。
 行人(ぎょうにん)滝と岩ノ滝 〔木平氏の調査による〕、   所在地:大多喜町横山  2.5万地形図 大多喜
    この2つの滝は、滝おやじ未見。
 <緯度経度>日本座標
行者滝   北緯35゜17′56″東経140゜14′10″1.583平方`
岩ノ滝   北緯35゜17′57″東経140゜14′13″1.846平方`
  
  京葉測量千葉県1万分の1 山之越 に注記

  行人滝

 幅 4m、落差 1.5m この下流に岩ノ滝がある。
 木平氏提供 990328撮影

  岩ノ滝

 本滝 落差 3m 幅 6m
 下滝 落差 1.5m? 
 本滝上に取水用の堰がある。

 岩ノ滝は岩谷(いわんやつ)とも言われる。
 木平氏提供 990328撮影


 泥勝ち砂泥互層。逆層ですね。
当然のことですが、自分でほっつき歩ける方を対象と考えています。地図上の位置は正確を期していますが、そこに行くルートについては、各自地元の人に聞くなりして、発見してください。勿論、安全は保障しません。崖から落ちたり、マムシに食われたり、ヒルにやられても、それは、見に行った方の自己責任ですのでよろしく。常に、ロープぐらいは持っていったほうがいいと思います。また、滝の位置情報がずれていることは当然ありえます。私が行ってない滝が大半だし、行ってたって、少なくとも私の場合、滝の場所が地図の位置と違っている可能性は常にあります。違っていたら教えて下さい。 
 というわけですが、大抵はそんなに危険じゃないです。むしろ、マムシとスズメバチに注意。

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