●丸山町 滝ノ沢の滝、発見速報 |
滝ノ沢の滝 下滝1 本滝 上滝1 合計13m 並木健祐氏撮影 0年6月撮影。 水量が中の上。上で、温室用に取水。 |
滝ノ沢の滝位置図 (国土地理院2.5万地形図安房古川) 縮尺は省略 |
<お急ぎの方は赤字の所、次に忙しい方は黒字の所、物好きな方は緑字の所もお読みください> |
安房中央ダムのすぐ下流、丸山川の支流にある瀑布帯です。 川谷の字鯨岡の東方の橋の先の支流。滝上から取水しているので、川沿いに道あり。一ヶ所危険箇所あり。滝下には沢通しで容易。 比高約20mの支流の懸谷遷急点で、本流合流點から100mほど平坦な流れがあり、そこから大小6個の滝がある瀑布帯となっている。 うち、2m下滝1+6mの本滝 + 5m上滝1が近接していて比高13mの連続した滝になっています。 その上は、幅1.5mの廊下になって20m続き、3mの滝で終っています(瀑布帯の河床断面図参照)。 地層は、保田滝群の泥岩層、急斜した順層のように思われます。高さや地層は目測ですので、ややあやしい。 成因分類では、支流型の滝。 瀑布帯の形状は、直線の分裂の進んだ瀑布帯です。 滝は全て線滝で、滝下に滝壷が発達し、近くの沢山不動滝に良く似た滝の微地形をしています。 本滝滝面は、線滝円弧状直下型ですが、溝状滝壷型滝面が侵食され破壊されたものと思われます。 |
2000年2月7日調査。 滝上で取水している事、渇水期である事から、水量は少ないですが、流域は結構広く、春〜秋には期待できそうです。 交通は、地図の橋付近まで車で入れる。 遷急点の規模は、やや小さいですが、滝は大きく、房総有数の瀑布帯です。 鯨岡の人に聞き取り。 「あの滝の名前は、「滝」と言ってるだけだね。川の名前は滝ノ沢だから、滝ノ沢の滝でいいんじゃないかなあ。」とのこと。 この瀑布帯、吉村氏の「滝があるはずという科学的予想」が珍しく的中した結果の発見です。 |
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