千葉県の滝 新情報 その3      (滝の新情報へもどる)       

●丸山町 塩井戸 大滝の速報


 塩井戸の大滝 11m
 木平 勉氏撮影

      (国土地理院2.5万地形図安房古川)
       丸山町塩井戸の滝位置図 縮尺省略
<お急ぎの方は赤字の所、次に忙しい方は黒字の所、物好きな方は緑字の所もお読みください
図の北のナメ滝(2段5m)は、御殿山への登山道の傍らにあり(図の道は変わっていて、現在は道は滝沿いにある)、以前から知られています。
その下流に比高約20mの遷急点があり、今回の調査で3つの滝がある瀑布帯となっていることが判明しました。
本滝は高さ11m、その10mぐらい上流に高さ4mの上滝1があり、その70〜80m上流に高さ5mの上滝2がありました。(河岸の廊下は急で、本滝より上流には降りられないかったので、上滝1、2の高さは目測であやしい)

滝面の形は、
本滝は写真に示すような典型的な線滝円弧状直下型、全滝壷。急傾斜した破砕割れ目の発達した保田滝群の泥岩層。本滝の滝壷下流は0.5mの下滝になっている。
上滝1は、遠目には面滝複合型で副滝は直線溝型のようでした。
上滝2は、遠目には面滝2段上段ナメ下段直下型でした。

2000年2月7日調査。渇水期で水量は普通のときの1/5ぐらいという事ですので、ご覧のとおり、水量が無い状態ですが、新緑のころには数段立派になると思います。→6月18日の写真にさしかえ。

交通は、地図の道は自動車で入れるように拡幅されており、滝上の山腹まで行けますが、そこからは道もなく、各自秘術を尽くしてルートファインデングするしかありません。ルート誤ると危険。
遷急点の規模は、やや小さいですが、滝は大きく、房総有数の瀑布帯であることは間違いありません。 

塩井戸の人に聞き取り。
この瀑布帯の本滝の名前は塩井戸(地元では「しおで」というよし)大滝というが、上滝1、2には名前ナシとのこと。 川の名は塩井戸川。

この瀑布帯、並木氏の執念の発見です。

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