千葉県の滝 新情報 その15      (滝の新情報へもどる)       

●鴨川市北風原、元名地区の滝の情報  真魚長明さんからの情報
県立安房博物館の安房学講座という催しで、「地史の現代史--安房地方の滝--」 という話をしたご縁で、ペンネーム真魚長明さんから、滝の所在情報を教えて頂きました。
 ご了解を得て、真魚長明さんのHPの文章と画像を、転載させて頂きます。御礼申し上げます。
 氏のHPアドレスは、こちらです→http://www.animismonline.com/index.html
 転載させて頂いた「diary」のページは、こちら→ http://www.animismonline.com/diary02satsuki.html
<真魚長明さんのHPから>
2002年07月02日(旧暦5月22日-半夏生-)

 鴨川の山間に暮らす友人夫妻の家の庭のプラムが鈴なりになっていると聞いて、プラム狩りに出かけた。梅、枇杷に続いてプラム・・・、このところ、自然の恵みをありがたく収穫し、梅干しや梅肉エキス、ジャムや果実酒にする作業が続いている。暮らしの中の、手間と時間をかけた営みが、実に楽しく喜びに満ちたものだと、この季節は感じさせてくれる。

 友人夫妻が暮らす山間には、日本の伝統的な山里の暮らしの残像が今も残っている。川を上ってくる鰻や、田んぼのドジョウ、沢蟹を獲り、牛を飼い、棚田で米を作り、雑木林を薪炭林として利用する、そんなかつてはどこにでもあったような(と同時にとても未来的な)暮らしが、今も見え隠れしていて眩暈に似た不思議な感覚を覚える。
 近くに鉱泉が湧いているというので案内してもらった。千葉には珍しい、硫黄の匂いとたっぷりの湯の花が、その鉱泉の力強さを物語っている。湯船こそないものの「超秘湯」(坂本衛「超秘湯-ガイドブックからこぼれた温泉めぐり」山海堂)よろしくみなして入湯を楽しんだ。

 その鉱泉をボランティアで管理し、ハイカーのためにすすんで整備しているおじさんが、近くにあるという幻(?)の滝へとボクたちをガイドしてくれた。林道から落葉広葉樹の森を10分ほど籔こぎしながら登ると、実に美しい滝が驚くほど荘厳に(ただそこに)あった。この滝のように名づけられることもない滝が、まだまだたくさん、今も人知れずあることを思い、ボクはなんだか嬉しくなってしまった。
 ところで、どこにあるんでしょう。
最初は、元名というのは隣町の鋸南町元名のことかと思い違いしていましたが、それは、鴨川市の北風原にある別の元名と地図を見てわかりました。しかし、地図に、鉱泉も林道も出ていないようで、皆目わからないので、再度、真魚さんに、ご教示願ったら、道順をメールで教えて頂きました。(以下の示す↓)
 <滝の場所> 真魚長明さんのメールから
『滝の在処は元名です。但し、元名という住所は既に無くあの一帯が北風原(ならいはら)という住所になっています。
滝の場所ですが、手元の地形図を見てもどうも「ここだ!」という場所が見あたりません。ですので、道順をご説明いたします。
鴨川から長狭街道を保田方面に向かい、左手(酒店)に元名〜大田代へと登る道を入ります。(古泉千樫生家を過ぎ)林道を登り5分ほどで一気に視界が開け、元名の集落に出ます。元名の集落からまっすぐ大田代へと向かう道の右手に「元名の鉱泉」の看板があり、鉱泉が湧いています。その反対側(来た道の左側に)に一本の山道があります。その道を沢づたいに数分登っていくと、問題の滝にぶつかります。
  
滝の道順は教えて頂いたのですが、現地に確認に行く時間がなくて、滝の位置は図に示せません。

図の赤丸のどこかへんだと思います。
「元名の鉱泉」を起点にして、位置を確定すればとは思うが・・・
 地図上の位置が分かりにくそうな所ですね。




(国土地理院2.5万地形図金束より作成。)
<滝おやじの感想>
 
写真の滝の微地形をみると、豊水時でも水量は多くはなさそうと思われる地形です。
 また、大体位置がしぼれましたので、地図で見ると、流域面積も大きくないと予想されます。
 私の滝のリスト掲載の条件としている、「常時それなりに水量があること」に
てらすと、リストに掲載するには不十分な感じの滝ですが、滝の無さそうな嶺岡山地のこんな所にもあるんだなあと驚かされました

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