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●新情報31 「新2.5万地形図の間違い 滝の位置が違う」
その1 君津市折木沢の黒滝
 最近、カラーの2.5万地形図が、国土地理院のHPから見られるようになったのは、ご存じのことと思います。 http://watchizu.gsi.go.jp/

そこでは、従来と違い、最新版の地図が見られるのですが、実は、ちょっと困ったことがあります。
最新の千葉県の地形図には、何個か、滝の位置が新たに記入されているのですが、その大部分が間違っているのです。 初めて行く方が、地図をちゃんと読めると、その位置に滝がないわけで、地図の無謬性を信じて、自分が間違っているのではと、あらぬ方を探して遭難事故を起こすといけませんので、お知らせいたします。
 念のため申し添えますが、この誤りは、国土地理院の担当の方にご連絡済みで、関係部署に連絡されたとのことですので、そのうち、訂正もなされるでしょう。
 ただ、市販されている図面をお持ちの方は、ご注意ください。 
図幅名は、2.5万地形図の坂畑。
君津市折木沢 小櫃川の支流猪ノ川の黒滝。
緯度経度は、世界座標で、N35度12分33秒 E140度06分12秒ぐらい
 この滝は、地質学上有名な、黒滝不整合と黒滝層の模式地で、地質屋さんが必ず尋ねるところでもあります。海外でも日本でも、もっとも有名な滝の一つです。

地元では、東大演習林の滝と親しまれていて、紅葉のころはずいぶん多くの人が訪れている。
ヒルの名所でもありますけどね。
 どんな風に違うかというと・・

●2.5万坂畑 です。
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地図では、正しい位置〔緑印〕から、支流一つ飛ばした、全然下流〔赤印〕にあります。ご丁寧に標記つき。

トンネルを出たところにあるか、トンネルの手前にあるかという違いで、こんな明白な間違いは、やろうと思ってもやれるもんじゃないほどです。

千葉県で地学でもっとも有名な地名の地点がこうでは、ねえ。

地図を信じると、トンネル手前から川に降りることになり、下手すると川岸から落ちて遭難するかも。


 「蛇足」
なお、私が、「誤りである」と断言していますが、その根拠と信頼性はいかがか。地図のプロの国土地理院の地図のほうが正しいのではないか、と考える方もあるかと思います。

それにつきましては、どっちを信用するかということですが、私、滝おやじも、一応地図学会会員でして、さらに、地形関係の学会員でもあります。・・・それだから信用できるということではありませんけど。(^.^)

最大の根拠は、「どうぞ見に行ってください、地図が少しでも読める人なら、100人中100人、緑印の所に滝があると、言います。」 という、絶対の・揺るぎない自信でしょうかね。 

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